小林賢太郎 著
【僕がコントや演劇のために考えていること】
著者の小林賢太郎さんは、
舞台でコント作品を発表する男性ふたり組、
【ラーメンズ】として脚本・演出を担当。ソロ公演なども行っていました。
先日、表舞台から引退されましたね。
ラーメンズ、そして小林賢太郎好きとしては残念ですが、
裏方として活動していくらしいので
小林さんの息のかかったものをいつか見ることができるのを
楽しみに待ちましょう。
今回はこの本の紹介でもありますが、
ほとんどは僕が好きなラーメンズについての記事なので
ご了承ください。
ラーメンズが好き
コントの完成度も高く、各方面にファンも多いラーメンズ。
マジシャンでも好きな人多いですね。
小林賢太郎さんと片桐仁さんのコントユニットです。
何を隠そう僕も以前から大ファンでした。
僕のラーメンズファン歴を言えば、オンバト時代からですから
結構古いのでは?と自負はしています。
オンバトのラーメンズ、知ってます?
やがてラーメンズは、TVより舞台でのコントをメインに活動するようになりました。
小林さんはそのラーメンズの脚本、演出などを手掛けていたわけですが、
ラーメンズのコントは面白いのはもちろん、ちょっと考えさせられたり、
不思議なものもあったり、
そして総じて完成された美しさを感じました。
小林さんがそういうものをやりたかったということですね。
それがTVではなく舞台でのコントにシフトした目的でもあるのでしょう。
ラーメンズのコントで1番好きなのは?
ここからはただのラーメンズファンとして
よりコアな記事になりますよ。
ラーメンズのコントの中で1番好きなのは?と聞かれると
結構悩みますね。
もちろんほとんどのコントは見ているし、そもそも相当数ありますからね。
ちなみにラーメンズの公演を一通り挙げるとこうなります。
第1回公演『箱式』(1998年6月27日-6月28日)
第2回公演『箱式第二集』(1998年11月28日-11月29日)
第3回公演『箱よさらば。』(1999年5月28日-5月30日)
第4回公演『完全立方体〜PERFECT CUBE〜』(1999年9月3日-9月5日)
第5回公演『home』(2000年1月28日-1月30日)
第6回公演『FLAT』(2000年5月2日-5月14日)
第7回公演『news』(2000年8月2日-9月2日)
第8回公演『椿』(2001年1月29日-2月16日)
第9回公演『鯨』(2001年6月1日-7月8日)
特別公演『零の箱式』(2001年8月27日-9月12日)
第10回公演『雀』(2001年12月28日-2002年1月27日)
超特別公演『RMS1』(2002年3月12日-3月14日)[表示]
第11回公演『CHERRY BLOSSOM FRONT345』(2002年3月29日-5月12日)
第12回公演『ATOM』(2002年12月25日-2003年1月12日)
第13回公演『CLASSIC』(2003年3月12日-4月6日)
第14回公演『STUDY』(2003年12月26日-2004年2月26日)
第15回公演『ALICE』(2005年1月18日-4月24日)
第16回公演『TEXT』(2007年2月1日-4月1日)
第17回公演『TOWER』(2009年4月1日-6月28日)
それぞれの公演で7~8個ほどはコントをしているはずなので、
トータル100個以上にはなるはずですから。
その中でこれが一番というのは難しいので、
上位にランクインするものをいくつか挙げてみます。
だいぶ初期ですが『零の箱式』より「たかしと父さん」。
「零の箱式」や初期の公演では、ラーメンズの小林さんと片桐さん以外にも
ゲスト俳優を入れていた回がありました。
その中でもこれ!
いやー、文句なしに面白い!!
片桐さんのキャラ全開の最高傑作だと思います。
とりあえず『おはぎ』をやってみたい!
そしてこのコントからの派生。
同じく『零の箱式』より「片桐教習所」。
そしていよいよ「解決ギリジン」が誕生するのです!!
この後もギリジンシリーズとか、逆に「バニー部」につながるとか・・
話し出すとキリがありません。
ラーメンズの”言葉”
あとこれ。
第17回公演『TOWER』より、「名は体を表す」。
いやー、「カマンチョメンガー」乗りたいわー。
ラーメンズにはこのように『言葉』をテーマにしたものが多くあるのですね。
これらが非常に脳に刺激があって面白い。
例えばこちらも。
第16回公演『TEXT』より「不透明な会話」。
「不透明な会話」を「透明人間」で表現するという秀逸さ。流石です。
第15回公演『ALICE』より「風と桶に関する幾つかの考察」。
風が吹くと、こうやって桶屋が儲かるのですね。へぇー。
こういうコントを見ると、本当に言葉のセンスが素晴らしいなと思います。
まだまだラーメンズ
「ラーメンズといえばこれ!」という方も多いのではないでしょうか。
第15回公演『ALICE』より「不思議の国ニポン」。
こちらのコントは古くはオンバトでも披露していた日本語学校のNEWバージョンですね。
あのころの「チバ!シガ!サガ!」が耳から離れません。
「日本語学校アメリカン」もありますよ。
アメリカンも最高です。
僕は基本的には笑えるタイプが好きなのですが、
ここに紹介した以外にも様々なタイプのコントが存在します。
あとは小林賢太郎さんのソロ公演などもありますからね。
あっ、ソロ公演からもひとつ。
『ポツネン』より「アナグラムの穴」。
まだまだ書きたいことはありますが、この辺にしておきましょう。
ご興味ある方はDVDも販売されているので
ぜひ見てみてくださいね。
KENTARO KOBAYASHI LIVE『POTSUNEN』& KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2006『○ ~maru~』 [DVD] |
僕がコントや演劇のために考えていること
ラーメンズの様々なコントが発表されるたびに、
小林さんの頭の中はどうなっているんだろうと思いました。
そんな小林賢太郎さんの考えていることが分かるのが
【僕がコントや演劇のために考えていること】です。
気になる本の内容については・・ラーメンズについて書きすぎたのでまあいいかなと。
ぜひラーメンズや小林賢太郎さんのコントを見てから
読んでみてください。
最後に、【僕がコントや演劇のために考えていること】より一節。
僕にとって、つくることは、生きることです。
小林賢太郎
小林さんはこれからもたくさんのものを作りつづけてくれます。
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